恐竜・白亜紀ゆるゆる学習帳

恐竜、古生物好きのブログです。中世代、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀、恐竜、首長竜、魚竜、翼竜、大量絶滅・・・その時、何が起きたのか?

ジュラ紀の恐竜「ジュラヴェナトル」のウロコは「外皮感覚器」か

ジュラ紀の恐竜に奇妙なうろこ、敏感な感覚器か

―尾に残っていた皮膚化石は、現代のワニにそっくりだったー

 

恐竜のいる風景画像

enriquelopezgarreによるPixabayからの画像

 

 

ジュラヴェナトルのウロコはワニによく似ていた

ジュラヴェナトル・スタルキ(Juravenator starki)は、約1億5000万年前のジュラ紀、現在のドイツに当たる地域に生息していた恐竜だ。2020年10月5日付で学術誌「Current Biology」に発表された最新研究によれば、ジュラヴェナトル・スタルキの尾のうろこには感覚器官があり、それをうまく使って夜中に魚を捕っていたという。この感覚器官は、現代のワニ類に見られる「外皮感覚器」とよく似ているという。
Yahoo!ニュース:「ジュラ紀の恐竜に奇妙なうろこ、敏感な感覚器か」より 2020/10/8配信

ジュラヴェナトルの化石の特徴

記事を読むと、ジュラヴェナトルの化石の特徴は、
  • ジュラヴェナトルは小さい
  • 化石は1体しか見つかっていない
  • 全身の骨格が完璧に近い状態
  • 一部だが軟組織まで残っていた
  • ウロコに特徴的な模様がある

といったもの。

皮膚やウロコのような軟組織が化石になること自体が大変に珍しいのでしょうね。

 

普通、微生物に分解されてしまいますからね。


でなければ、恐竜の表面部分がウロコか羽毛かで大論争などになりませんよね。

 

でも、そのうちに非常に状態の良い、皮膚組織が残されている化石も見つかりますよ。

きっと。

 

要約

この、ジュラヴェナトルのウロコの特徴は、現在のワニのウロコに非常に近い。


ワニはウロコの感覚器を使って獲物の動きを察知する。 


ジュラヴェナトルのウロコが同じような機能(外皮感覚器)を持っていたとすると、この小型の恐竜は水中でエサを取り、夜行性だった可能性がある、ということです。

 

食料を得るのに、視力だけに頼らなくってもよかったということかな?

 

現在の生物から、過去の生物を考える

比較ですね。ワニやカメなどの爬虫類や鳥類などの特徴と比べるとどうなのか。


とか、どこに目をつけて調査・研究するのかがポイントになりそう。

 

現在のワニとの比較

というか、ワニの皮膚にあるウロコに感覚器官としての役割があるって知りませんでした(^_^;)


いろいろ、勉強になります。

 

ワニにはこんなウロコが付いている、そしてそれはこんな特徴があって、こんな機能を持ってる。


ということが分かってて、ジュラヴェナトルにも似たウロコがあった、特徴がそっくりだから似た機能を持っていた可能性がある。

 

こういうことを一つ一つ丹念に調べ上げて、一体の恐竜像を作り上げる。


ウロコ一つがどうだとか、骨の付き方がこうだとか、ここのコブが何だとか。


まったく、途方もないですね。


ホントに恐竜とか太古の生物(化石)が好きなんでしょうね。

生物学者の皆さん。相当好きじゃなきゃできませんよね。

 

 

たとえば、ワニを含む爬虫類との比較でいうと、爬虫類と恐竜の違いは何か?というのがあります。

巨大爬虫類である恐竜は、何をもって恐竜というのか?

こんなことも最近学んだ一つです(足の付き方、恐竜は足が胴体の真下に付く)。

 

それに、そもそもワニやカメなどの爬虫類、は白亜紀末の大量絶滅期を生き延びた種だというのも、最近知った話です。

 

なので、もしかしたらワニと恐竜って案外遠い関係なのでは?

なんて素人考えで思ったりします(多分近いです)。

 

派生する学問についても学べる楽しさ

恐竜についていろいろ学び始めて面白いことに気づきました。

 

恐竜について知ることは、当然その頃の地球のことを知ることにもつながります。

他の生物についても同じ。同じ時代に生きていた哺乳類は?とか。

いろんな関わりのあることについて学ぶことができます。

 

そんなことがとても面白く感じるようになってきました。


仕事の実務などにはまったく活かせませんが、これからの人生を豊かに過ごすための助けになってくれそうです。

 

このあたりの話については、以下の記事で紹介した書籍が参考になると思います。

〇関連記事

 最新の恐竜常識を学ぶための教科書『大人のための恐竜教室』

「フタバスズキリュウ」をめぐる研究者のもうひとつの物語

 

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